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 990429  - 

 返事がない。ただの屍のようだ。



 990422B  雷 

 早朝。近所に落雷。轟音で目醒める。地鳴りのような余韻。揺さぶられる寝起きの体。ドキドキした。ワクワクしながら。



 990422A  記憶トンネル 

 チューブの中を疾走する記憶の、忘れさったはずのモノ達がオレンジの光と共に流れ、覚えているはずのモノ達と反響する音と、交差する。隣を走る車の窓に写るのはオレンジの光。反響しているのは隣を走る車のエンジン音。思い出すには速すぎて、思い返すには煩すぎて、記憶がチューブを抜けるのは時間の問題。あの小さな光を抜ける頃にはボクはその記憶すら追い抜く事だろう。忘れるオレンジの光と、覚えている音。チューブを抜けるとそこはいつもの月明かりと夜の街の喧噪が。記憶をおき去りいつもの帰り道を疾走する。あの月明かりを忘れぬよう目に焼きつけ、あの不快な喧噪には耳をふさぎながら家路を走る。



 990420B  今巷で話題の 

 その頃のボクといえば、色使いもおかしく、レイアウトもグリッドのかけらさえ見えない煩雑としたロクでもないものしか作れず、それはもうミジメな仕事っぷりでした。さらに集中力がなくなり、アイデアもわかず、才能も枯れ、当然のように仕事もなくなりました。もう全てがイヤになりはじめていた頃、たまたま雑誌でこの「  」を知り最後にかけてみようとほとんどヤケ気味で購入したのです。届いたその日に大手N社から突然のように大きな仕事の依頼が。思えばこれが運のつきはじめ。何気に浮かんだマークが大手出版社のCIに採用され、N社の仕事ではADアワードの金賞をいただきました。何を作っても斬新で革新的なモノばかり仕上がるようになり、グリッドの魔術師、レイアウトの神様、魅惑の色使い師などと呼ばれるようになり、今では社員数が80名を超える会社を経営するまでになりました。ギャンブルでは負け知らず、道を歩けば誰もが振り返り、身長もグングン伸び、突然モテモテになり、ムダ毛もなくなり、1カ月で12Kgもやせられ、毛根も若返り、お肌もツルツル、ブラをしなくても胸に谷間ができる程大きくなりました。まさに奇跡。これもすべて「  」のおかげです。この「  」は生涯手放すつもりはありません。(東京都・25才)



 990420A  原であり現でもある 

 えっと。今さらなんですけどボクは奥田民生(の音楽)が好きです。中学生(童貞)の頃UNICORNが好きで、その影響からいろんな音楽を聴くようになりました。中でも奥田民生が雑誌等で薦めていた洋楽はボク好みでそれ以降の自分の音楽趣味の根底はすべてその頃(童貞)に決まったようなものです。そりゃ何から何まで同じではないけど、それ以前のビートルズかもしれないけど、どっちかっていうと今はUKよりだけど、それでも音楽趣味のルーツは奥田民生です。もう恥ずかしくもなく(非童貞)そう言い切ります。んで。過去のフジロックフェスのメンツとか(臭い)はほとんど今の自分(非童貞)の音楽趣味的に好みなわけです。粒でもいいのに盛り沢山で。でも今年は苗場か新潟か遠いなーとちょと行くの躊躇気味でした。ンガ! なんと出るんですよ。奥田民生。今は冷静にこれ書いてますけどそれ知った時は震えてました。漏らしました。ンガーッと。もしこれが富士急ハイランドでのSMEナンタラに奥田民生出演だったら特に行く気はしません。でもフジロックに奥田民生。フンガーッ。もうたまりません。原点であり現時点。苗場だろうと新潟だろうとそりゃ行きますですよ。これを逃してどうするんですか自分(非童貞)。富士急で「さすらい」が聞きたいのではありません、フジロックで「手紙」が聞けるの(かも)です。この微妙なニュアンスはわかる人だけわかってください。以上、一ファンの戯言でした。(さてチケットはとれるのでしょうか?)



 990413C  超赤帽髭男兄弟 

 そのドアを覗いてみたら桃色姫が踊ってる。彼女のステップはいつも軽快。下水道を通って彼がやってくる。姫との甘い時間を過ごす為に亀や茸は道のシミ。あいつを倒せとボクらのボスもお怒りさ。ボクの甲羅は固いけどあいつだけにはかなわない。そいつは赤い帽子のヒゲ男。桃色姫がステップ踏みながらお持ちかね。



 990413B  kept  代筆:87

 電気スタンドのスイッチだけがボクと白熱灯をつないでいる。ベッドの横にある留守電のボタンだけがボクと下界をつないでいる。ボクをここに結びつけるものは。
 ボクは気付く。作られた記憶のあるものたちが明瞭な輪郭をもって。そんなにもはっきりとした目的をも備え。掛け値無しで好きでいられるものは存在するけれど、目に見えるのはその箱だけ。
 夢からさめると居心地のいいこのベッドは、いつ立ち去ってもいい場所のように思えていた。



 990413A  04 ver.5 

 マイナーチェンジじゃなんだかなー、という事なのでまた直そう。今度はゆっくりと。



 990407B  いくつかのサイトを見てちょと思った 

 コンセプトのあるサイトはカッコいいものだ。
 04(ノーコンセプト)直したい。



 990407A  あるインタビュー読んでちょと思った 

 えらくなりたい。えらくなったら自分のやりたい事しかやらないし、自分のわがままを貫き通すのだ。でもね。そうやって出来たものに対して、自分の作ったものに対して言い訳だけはしたくはないと思う。例え三割バッターのままでもね。えらくなくてもね。



 990405B  どれ 

 なんていうのかな、こう、ほら。あるでしょ? あれ。



 990405A  ハーメルンの笛吹きサンボ 

 笛吹き男が奏でる音色に従って子供達は彼の後に続いて山の方へと行進していきました。山の梺にある大きな木の下までくると笛吹き男は歩く速度をあげました。それに従うように子供達も走り出しました。笛吹き男は大木の回りをグルグル回りはじめ、彼に従う子供達もグルグルグルグル回ります。笛吹き男はさらに速度をあげます。子供達もグルグル走り回ります。何分も何時間も。とうとう子供達は溶けはじめ、みんなバターになってしまいました。笛吹き男はその大きなバターの塊を小さく刻み街中にばらまきました。何日か後にはこの街もまた元のように鼠だらけになる事でしょう。
 教訓:鼠にはバターじゃなくてチーズ



 990402C  ウイルスと受精 

 感染者に悟られないように、快楽と共に一斉に放たれ、コッソリと体のすみずみまで静かに浸透し、突き進むが到達出来るのは、ありとあらゆる機能をマヒさせ、わずか1つか2つだけの、死においやる、熾烈な、ゲーム。



 990402B  レンジでチン 

 お腹が空いたので、冷蔵庫からパックにつめたカレーをとりだした。先日大量に作ったカレーの残り。レンジでチンしていただきます。ちょっと味が薄いかな。アイデアがなくなったので、冷蔵庫からパックにつめたアイデアをとりだした。先日寝る前にフと浮かんだアイデア。レンジでチンしていただきます。ちょっとイマイチかな。時間が足りなくなったので、冷蔵庫からパックにつめた時間をとりだした。この前の休みにあまった時間。レンジでチンしてる間になくなった。ここの夜空は寂しいので、冷蔵庫からパックにつめた星空をとりだした。去年いなかで見た星空。レンジでチンして闇夜に溶かしていただきます。なんかボヤボヤした光りだなと思ったら賞味期限が切れていた。パックしておいたあの思いは大丈夫だろうか。



 990402A  サヨナラパビリオン 

 自己アピール以外の目的もなく量産されつづける駄作にお腹いっぱい。それがフリーとかだったらいいのだけど、紙やWEBで使われ続けるであろう良作と対等に扱われしかもお金をとろうなんて。(でもそれはきっと本人が望んだ事ではなく、そうさせられてしまっているんだと思うますが。)中にはホントによくて「使いたい」って思うのもあるし、そんな良作は埋もれてほしくないのです。
 自分もです。ゴメンなさい。


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