text
TEXTINDEX // 0009 / 0010 / 0011
04



 001028B  慢性頭痛持ち 

 頭痛がする。ガンガンする。痛い痛い。なにも手につかない。イブもバファリンも効かない。歯痛や生理痛はない。頭痛だ。頭痛なのだ。ガンガンなのだ。気が狂いそうなのだ。頭を手が掻きむしる。痛い痛い。なんとかしてくれ。頭を振り回す。ヘッッッドバッキン。そしたらポロッとなんか出た。頭の天辺あたりからなんか落ちた。なんだコレは。小さな電子部品。電子チップだ。それに少しの肌と髪の毛がついてる。頭の天辺を触ってみる。小さな穴がボコっと開いていた。そうか。ボクのチップが外れたのか。頭痛は治まっていた。



 001028A  スプレーで吹き付ける文字版みたいなやつ 

 ■COMBATなフォントが流行ってるのは何故か紙媒体のみ。そろそろwebでも、と仕事で使ってみる。■「underworld/everything*2」DVDDDDDDddddd!!!!!!! ■ビースティのDVDも楽しみ。PS2あってよかった。会社のだけど。■ジャケ買いに推薦文買いにblurベスト的ベストに中古。■「72-dpi」「Swiss Graphic Design」「ELECTRONICPLASTIC」「WEB DESIGN MANUAL SIDE A+B」「HAPPENING」「コドク・エクスペリメント/2」「ARMS/14」「バクネヤング」「バガボンド/8」「BUZZ」「数学の思想」etc. ■「GO.GO.モンスター」がどこにもありません。■レンタル流れ中古ビデオ5本。監督ミミレダーにキャスリンビグローと同じ臭いを感じる。■買い漁り。発散。散産。■毎日、ケイのこれもっていケイを見てから寝てる。たまにとくダネ。さよなら太陽。■そして自分が風邪ひいたり。



 001021B  ケイのこれもっていケイ 

 ■寒くなってきましたね。ついこの前まで半ズボンズだったのに、今や手袋着用ですよ。などと時節な挨拶をしてみました。■やっとやっと忙しさも一段落。かな。あとは来年来世紀に向けての仕事、カレンダーやインパクなどなど。■そんなつもりじゃなかったのに結局買ってるチョコエッグペット動物は発売遅れて嬉しいやら悲しいやら。結局買っちまうんだろーけど。■ダンガンしてますか? ■P3買ってください。プラモじゃなくてホンモノを。1000万。■最近ゲームをやってない。バープロ2ばっかり。FFは?トゥームは?そしてそしてドラクエは?食料買い込んで部屋に隠ってやり込みたい。些細な夢。■麻雀もしていない。東風荘ばっかり。R1690、試合数1565…。■NOAH黒小橋カッコいいいい。そして全日はもう…。■マンボ肉食べた。次はイルカ肉。■そういえば韓国いってみました。肉食べに。24時間いなかったけど。犬じゃないけど。■惰性で買ってる安デザイン雑誌がムチャクチャつまらなく感じた。もう年なのかな。■最近おもろ紙素材や凝った印刷が流行って?ますね。普通の雑誌でもやってるし。デザ現のおかげかしら。ボクもいろいろやらせて貰ってるけど、それも昨今のおもろ印刷ブーム?のおかげです。蛍光、UV、トレペ、型抜きなんて当たり前だぜーイェーけど面倒クサかったりもするぜー。色校後に修正出来ないスケジュールだと一発勝負だぜー。こわいよー。■ミヤヂマタカフミさんが装丁したiモードの本はカバーも中身もかなり秀作だと思いました。黄色いカバーでミシン線のやつ。■あの展示会はつまんなかたんだって。あの展示会もだけど。あとはあれとあの展示会にいきたいな。■久々に徒然書いたら長くなりました。皆さんも風邪などひかぬようお体に気をつけて。などとシメてみました。



 001021A  モルモットモンキー 

 警備員を3人殺し、人質を盾にし、銃弾の雨をかいくぐり、やっとの思いで、必死の思いで、研究室を脱走した、脳に突き刺さったままのコードを、頭からブラブラと垂らした、猿が、猿人が、ダンプカーにはねられて、死んでいた。



 001013  旅日記その4 

 「切符を拝見いたします」ボクとカムパネルラが座る席の横に、赤い帽子をかぶった背の高い車掌がいつのまにか立っていてそう言った。ヤバッ。ボクらはキセル乗車をしているので、顔には出さないけど内心ビビってしまった。ヘタに勘ぐられるとやっかいな事になる。だけどカムパネルラは、わけもないという風にすまし顔で小さな鼠色の切符を出しやがった。なんだよそれ。自分だけ持ってやがったのかよ。ボクはポケットをまさぐるフリをし、たまたま胸ポケットに入っていた緑色の紙をなにげもなく差し出してみた。
 「これは三次空間の方からお持ちになったのですか」なに言ってんだこいつ。それはたまたまポケットに入ってた紙切れなのに。
 「よろしゅうございます。南十字へ着きますのは、次の第三時ころになります」こいつ頭おかしいんじゃないかと思った。カムパネルラはニタニタと笑ってやがる。頭のおかしな車掌はボクらの向かいの席の赤ヒゲおやじの切符も拝見してから、次の車両へと移っていった。カムパネルラはニタニタしっぱなしだ。赤ヒゲおやじはボクの緑色の紙を覗きこう言った。
 「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手に歩ける通行券です。こいつをお持ちになれるたぁ、なるほど、こんな不完全な幻想第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈でさあ、あなた方大したもんですね」こいつも頭がおかしいようだ。そういえばさっきはこいつは鳥をつかまえ押し葉にして食べるとか言ってやがった。やっぱり狂ってる。
 「何だか苹果の匂がする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか」カムパネルラが突然そう喋りだした。窓の外を見る目の焦点はあっていない。お前まで狂ったのか? ボクも窓の外を見てみたが辺一面星空だけだった。赤ヒゲおやじは相変わらず押し葉にした鷲のおいしさを喋りつづけている。カムパネルラも相変わらず「ほんとうに苹果の匂だよ。それから野茨の匂もする」などとわけのわからない事を喋っている。車内放送が次の停車場の案内を流しはじめた。ボクはそのステーションでこの汽車を降りる事にした。このまま乗り続けていたら自分まで狂ってしまう気がしたからだ。カムパネルラも連れて降りようかと思ったが、彼はこの汽車の乗り心地が気に入ったようなので置いていく事にした。口をパクパクさせているカムパネルラに最後の荷物を預け、ボクは汽車を降りた。
 ステーションでの降車客はボク一人だけだった。しばらくの間、遠ざかる鉄道をホームから眺め続けた。まるで銀河の中に吸い込まれるようにどんどん小さくなっていく。もう少しで見えなくなりそうな程小さくなった時、ふいに鉄道は爆発した。さっきボクがカムパネルラに渡した最後の爆弾だ。小さな花火が音もなく夜空で散った。

 すぐ側の河には川幅いっぱいに銀河が大きく写り、まるで水のないそのままのそらのように見えました。
 ジョバンニは、カムパネルラはもうあの銀河のはずれにしかいないというような気がしてしかたなかったのです。
 おわり。



 001003B  フリダシにモドレ 

 QuarkXpressを3年ぶりくらいに本格的使用。久々に紙媒体の仕事で、自分の中に紙面レイアウトのアイデアストックがなくなっている事にガックリ。やっぱり継続は力なり。「慣れ」は恐くもあるけど、大切です。がんばりましょう-3点。



 001003A  旅日記その3 

 ボクらは草影に隠れてじっとチャンスを待っていた。あたりは夜の闇に包まれてはいるが、すぐそばの海の水面には星の光りがユラユラと映り込んでいる。時々遠くの方から鳥の鳴き声が聞こえる。あれは孔雀の声だと、彼がさっき教えてくれた。
 彼とは昨日この国へ入る為の車内で再会した。まさか同じ便に乗っているとは思わなかったので、ボクらは偶然の再会に喜んだ。聞くところによると彼の目的もボクと同じだったので、それからの行動を共にする事となった。
 「よし、今だ」そういって彼は突然飛び出した。足音を響かせないように気をつけながらボクも走り出す。手前を走る彼は監視所の脇をすり抜けると、あっというまに国境の鉄柵をよじのぼりはじめた。ボクも鉄柵に手をかけたその時、ひとすじのライトの明かりがボクらを照らした。見回りの警備兵がなにか喚きながらこちらに走り寄ってくるのが見える。彼は素早く鉄柵から下りるとポケットから拳銃を取り出し、走り寄る警備兵に向けた。パンと乾いた音がし、遠くで孔雀の声が聞こえた。警備兵はゆっくり倒れ込みそのまま動かなくなった。ボクはただ呆然と立ち尽くしたままだった。
 「お前、あんな事をするヤツだったっけ」あれから2時間後、隣の国から走り出す車内で隣に座る彼にボクはいった。
 「撃っちまった事か? お前だってあの後、監視所に爆弾投げ込んでたじゃねーか」彼は笑いながらいった。
 「そのお陰で簡単に逃げだせたんだし、いいだろ。それにもうすぐあの国で大爆発が起きるんだぜ。遅いか早いかの違いしかねーよ」「それもそうだな。お前の仕掛けがバッチリだったら、もうそろそろ…」
 窓の外、遥か下遠くで閃光が走り一瞬昼間のように明るくなった。数秒遅れてゴゴゴォっと地鳴りのような音が聞こえてきた。眼下に立ち上る巨大な火柱を眺めながら彼は「これで後少しだ、もうすぐ終わる」といってボクの名を呼んだ「だよな、ジョバンニ」
 ボクは彼、カムパネルラの方を向き小さく頷いた。
 鉄道の車内アナウンスは隣の国で大規模な爆発事故が起きたと伝えていた。ボクらの旅はもうすぐ終わる。
 つづく。


TEXTINDEX // 0009 / 0010 / 001104