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 000122B  ああ! (完・オシモトバージョン) 

 norkさん、いつも代筆ありがと。今回はボクも別オチを作ってみたよ。
 ■完・その1     私の中に蓄積された苦しみが、涙となって頬を伝い、空気に触れ拡散する。せめてあの人に私の苦しみの何分の一かでも届けばいいのに。私の苦しみの理由をあの人にも知ってほしいのに。
 ああ!
 ■完・その2     結局いくら苦しみを知っていても、苦しみから逃れる術を知らない。だけど苦しみを知っているからこその喜びや楽しみは知っている。明日、私は泣いているのだろうか、笑っているのだろうか。明日、あの人は私の側にいるのだろうか。
 ああ!
 ■完・その3     涙が枯れる前に立ち直らなければ。そう思い、ため息を一つついたその瞬間、突然、窓の外に天使が舞い降りた。黒いコートを着た、いつか見たあの映画そのままの天使が。「あなたが落としたのはこの普通の涙? それとも金色の涙?」「もっちろん金色!」
 ああ!
 ■完・その4     「そうだ、そうやって苦しむがいい。」暗闇の中からあの人の声が囁く。「もっと苦しむんだ。己の非力さを恨み、悶えるんだ。苦しみ傷付き疲れ果てたその時、おまえは私の前に跪くのだ。」それがあなたの望みなの? この苦しみからは逃れられないの? 苦しみ傷付きその後に何が残るというの?「それが愛だ。」
 ああ!



 000122A  ああ! (完)  代筆・nork

 結局いくら苦しみを知っていても、苦しみから逃れる方法を見つけた訳ではない、ということに気付く。解決は時間の仕事。私はただ、苦しみを知っているだけなのだ。
 ああ!



 000120  ああ! (4)  代筆・nork

 涙が枯れる前に立ち直らなければ。そう思い、ため息を一つついた。なるべく楽しいことを考えようと、明日の事を想ってみる。明日…あした。今日と変わらない一日。あの人の事を考えて、涙する一日。
 「ベルリン・天使の歌」という映画をふっと思い出した。今ここに、天使が舞い降りてくればいいのに。
 ああ!



 000119  ああ! (3)  代筆・nork

 もう大人なのだから、それが背伸びなのだと解っていても、大人なのだからと自分に言い聞かせた。そのままシーツに顔を埋める気にはなれなかった。
 窓を開けてみた。穏やかな、しかしちっぽけな世界が広がっていた。見事な月が優しく私の頬をなでながら、帰路を急いでいるようにも見えた。ふっと自分の手で頬に触れ、自分が涙しているのを受け止める。消えて無くなりたい!この頬を伝う涙の様に。
 ああ!



 000118  ああ! (2)  代筆・nork

 いつの間にか眠ってしまったようだ。時計は深夜を告げている。辺りを見回す。黒の中の黒を探す。人型を。せめて動いているものを。
 部屋中の、いや世の中の闇という闇が、私を飲み込まんとする。
 ああ!



 000117B  ああ! (1)  代筆・nork

 人には苦しみがある。私はそれを知っている。
 あの人はとうとう私の苦しみを知ることもなく、旅立っていった。この5年、何の連絡もよこさずに一人、ベルリンへ。しかし、とうとう今夜!今夜あの人は帰ってくる。私のもとへ。
 ああ!



 000117A  アトム2 

 帰る家がわからない子猫がないている。探しだす事が出来なかった子猫がないている。ちょっとイラついたあの日あの夜あの海岸に置きざりにした子猫がないている。向えにいった海岸に姿はなかった。探しにいったあの海岸に姿はなかった。波音に混ざってなき声が聞こえる。姿はないのになき声だけが聞こえる。子猫がないている。遠い昔の話なのに。
 今でも子猫はないている。雨の中でないている。雨音に混ざってなき声が聞こえる。ミルクをねだるなき声が聞こえる。
 帰っておいでよアトム。



 000114  クロスレビュー7・7・7・6 

bpm  はじめてデザイナーとして制作に携わったゲーム「beat planet music」(playstation)が1月20日に発売されます。イェーイ。ふり返ると980822Aのテキストにすでに書いてるほど、思えば長い道のりでした。本職でもないゲーム制作はそれなりにいろいろと楽しかったし辛かったしありがとうございました感謝。ってな感じですが「bpm」のグラフィックはMeCompanyさんです。みなまで言いません。
 それでもやっと発売なのです。イェーイ。
 beat planet music:音ゲー。sweepstationシリーズの「DEPTH(イルカ)」「グルーブ地獄V(電グル)」につづく3作目。なので、もちろんエディター付き。さらにサンプラー付き。CDから音を取り込めたりエフィクトかけれたりします。



 000112B  主にデザインについて 

 やっぱり各ページ、特集、コラムごとにクレジット(編集、撮影、デザイン等)入れてる雑誌はいいですね。文責のような意匠責みたいな。(とりあえずクレジット入れとけみたいなのもあるけど。入れるからには責任持たせてやらしてくれればいいのに > ね)名前が載る載らないの違いは、ギャラが高い低いの違いより出来上がりに反映されるかも。(やってて楽しい場合は別ですが > フォロー)そんな事も思いながら立ち読みしてます。あと、なんとなく「popeye」のデザインがよくなってるなと思いました。(買った事ないけど以前から?)



 000112A  もっとがんばりましょう 

 そっちの芝生は青いけど、こっちの水は甘いのだ。



 000110B  感傷 

 些細な家族の事情(それによる自分の人格形成過程の問題?)を今さら知っても、それは要因や原因でしかなくすでにどうしようもない事なんだけど、いろいろ感傷にふけってとりあえず前向きに受け止めるようにしようと決めました。何を今さら。でも知れてよかったよ。
 私信:些細じゃない友人の事情を知っても、それは過程であるからどうしようもある事だからほっとけねーんだよ



 000110A  お姫様 

 ウチにお姫様がやってきました。姫様は敵国の暗殺集団に追われているようなので匿ってあげる事にしました。姫様は逃亡生活が長くちょっと汗臭かったのでお風呂に入れ背中を流して差し上げました。密かに嗅いだ姫様の髪はミントの香りがしました。姫様は安全が確保されたあかつきにはボクに御褒美をくださると言ってくれました。ボクは姫様のその微笑みに身分不相応な感情を持ってしまいました。
 姫様は毎日ニュースばかり見ています。自国や暗殺集団の情報が流れないかと気にしているようです。姫様はウチの電話やチャイムが鳴るたびにビクビクと怯えます。ボクはせめて姫様に安息を差し上げたくてチャイムを取り外し、電話線を抜きました。そしていつでも姫様の身を守れるようにと、買い出し以外はボクもウチから出る事はなくなりました。その頃の姫様が笑顔を見せる事は滅多にありませんでした。
 ある夜、ベットで寝ていた姫様が泣いていました。台所の床で横になっていたボクはそれに気づき、せめて姫様を慰め、励まそうといろいろ語りかけました。そのかいあってか、頬を濡らしたままの姫様は幾日かぶりに微笑んでくださいました。その夜、姫様はボクに褒美をくださいました。今は何もない私に出来るのはこれだけと、とても身分不相応な褒美をボクに与えてくださいました。ミントの香りがボクを包みこむような快感。
 その翌日、買い出しに出かけたボクはコンビニの壁に姫様の顔写真が貼ってあるのに気がつきました。ボクはピンときました。



 000104B  家猫 

 あけてました。ヒマにまかせて寝すぎてみたら頭痛がひどいです。普段あまり見れないテレビがしかもスペシャルばっかりでおもしろいです。タクティクスオウガをプレイするのはこれで何度目でしょうか。制作意欲はあまり上がりませんでした。スイッチが入りません。結局麻雀しました。負けました。そんな感じです。今月のテキストタイトルフォントはManiackers Designの「SHOTARO-2」です。先月はzx26の「WA-50」でした。今年もよろしくお願いします。



 000104A  初夢2000GT-R 

 うなされた気がするけど例によって覚えてない。たぶんいい年だ。


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